「デグレチャフ少尉が結城さん?そんな馬鹿な」
神永は驚いた声を上げた。

「本人がそういっていた」
三好は髪を拭きながら、そういった。
「だが、どうみても幼女じゃないか」
と小田切。
「朝起きたらそうなっていたそうなんだ」
と三好。
「それが本当だとしたら・・・結城さんを襲うチャンスだ」
と神永。
「そうだな。貴様、早まるなよ」
小田切が釘を刺した。

「なんだ。こんな時間に」
幼女がパジャマ姿で神永を出迎えた。
「・・・実は相談がありまして」
「入れ」
幼女は顎で示した。
神永はそれに従う。

「で、相談とはなんだ」
「実は・・・貴方が結城さんだと、三好から聞いたんです」
「三好の奴・・・」
幼女は苦い顔をした。
「それを、俺は確かめたい」
「神永」

神永がいきなりタックルをしたので、幼女はベッドの上に仰向けに倒れた。
鍛えているとはいえ、幼女の力では、神永には敵わない。
「うわ〜凄い簡単だった・・・てか、これからどうするの俺」
神永は興奮して独り言を言った。
相手は結城さんとは言え、幼女だ。
いけないことをしている感じは、半端なかった。

「後悔する羽目になるぞ。この蛆虫」
蛆虫。
今の俺はまさにそれだ。
神永は、震える指で、パジャマのボタンに手をかけた。
神様・・・。
「神だと?私は神など信じない・・・」
幼女は呟いた。







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