「あれ?三好はどうした」
「デグレチャフ少尉と風呂だ。さっき一緒に歩いていくのを見た」
「デグレチャフ少尉と風呂!?」
神永が驚いている。

「三好、案外好き物だな・・・」
「デグレチャフ少尉が誘ったみたいだぞ。なんでも、話したいことがあるって」
小田切が、首をかしげながら言った。
「話したいことってなんだろう」


「なんですか、話って」
三好と幼女は仲良く湯船に浸かっていた。
「他でもなければ、うちでもない。実は、俺は結城だ」
「・・・そうだろうと思ってましたよ」
三好が意外なことを言った。
「なんだ。知っていたのか」
「訓練の時の貴方は、まさしく結城さんでしたからね。僕は、頭が柔らかいほうなんです。一体、なにがあったんですか?」
「朝、目覚めたらこうなっていたのだ・・・」
「たぶん、アニメの見過ぎですよ。すぐ治ります」
三好は慰めた。

アヒルの玩具が湯船に浮いている。
「甘利ですね。貴方が喜ぶと思ったんでしょう」
「あれはロリコンだからな・・・」
「特に外人の子供に弱いみたいですからね」
三好はアヒルをつついた。アヒルはゆらゆらと揺れた。

「貴様はどうなんだ」
「僕は幼女には興味ありませんよ。でも貴方がもし、ずっとこのままなら・・・」
三好は幼女の額にキスをした。
「興味もでてくるかもしれません。わかりませんけど」

「中でなにをやってるんだ」
風呂の前で、神永と小田切が中の様子を伺っている。
「貴様の考えるようなことは起こってないみたいだぞ」
「なに?貴様だって同じ事を考えているだろうが」
「俺はロリコンじゃない。一緒にするな」
「お、俺だってロリコンじゃないよ・・・」
神永は、やきもきしながら、コップを壁につけて耳を澄ましていた。
「・・・聴こえん」






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