<キャスト>
三好・・・新人脚本家。
田崎・・・ネイリスト。
神永・・・居酒屋の娘で、手伝っている。

結城・・・三好の元会社の先輩。
金髪男・・・謎の王子様。

<あらすじ>
アラサーのキャリアウーマン、三好、田崎、神永の三人は中学の同級生で仲良し。いつも神永の父の経営する居酒屋に陣取っては、「こうしてたら」「ああしてれば」という話で盛り上がっていた。

三好「あ〜ん、だからもう、8年前の告白を受けとけばよかった〜」
田崎「ええ、それって、結城さんでしょ?会社の先輩で、ださ男の」
神永「ださいからふったんでしょ」
三好「昔はださかったんだけど、今はかっこよく成長したのよ」
田崎「まじ?フェイスブックみてみよ」
神永「あ〜ほんと、いけてるわ!」

三好「レストランで告白されたのに、そのときはだささに我慢できなかったのよ」
田崎「わかる」
神永「若気の至りよね・・・」

三好「あのとき、結城さんの告白を受けてれば、こんな不安になることもなかったし、結婚して今頃は、子供もひとりいたりして〜」
田崎「あ〜子供欲しいよね〜」
神永「わかる〜あのとき、そうしてたらね〜」

そのとき、三好のグラスが倒れ、隣にいた金髪男にかかった。
三好「あっ、すいません」
金髪男「ちょっと、いい加減静かにしてもらえませんかね」
田崎「ちょっと、謝ってるのに、なによ」
金髪男「さっきから聞いてれば、ああしてれば、こうしてたらって、後悔ばっかりして、いつもそんな会話のどうどうめぐりですよね」
神永「ちょっと・・・聞いてたの・・・最悪」

金髪男「いっときますけど、貴方たち、もうとっくに女の子じゃないですから。いつまでそうして女子会とかやって、現実逃避しているつもりなんですか?」
三好「ちょっと・・・あんまりじゃない。・・・いくらアラサーだからって・・・」
金髪男「女の子じゃないんだから、甘えるんじゃない。自分で立ち上がれよ!」

金髪男は捨て台詞を吐いて、店を出て行った。









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