「福本に、後ろでも気持ちいいって分からせてやる方法があるのか?」

ズバリ質問する小田切。
でも、残念だけど、そうじゃない。

「ん〜。彼にはきっと難しいよ。ほら、性格的に?」
受け入れたいっていうキャラじゃないからね。
喉まででかかった言葉を飲み込むと、小田切が、
「福本、可愛いのに・・・」
といった。
何処を見て言ってるんだろう?俺にはわからないが。

「とりあえず、口ではしてみた?
「あぁ、でも、思ったほどは・・・。あ!乳首を触ってやればよかった!」
「や、それは、おいといて・・・。そうだな・・・、口でもっとよくしてやれるなら、喜んでもらえるんじゃない?練習してみる?」

そう聞くと、小田切は少し眉を寄せて考えて、

「ああ、教えてくれ」
と返事をした。その潔さに俺は苦笑した。

二人でベッドの上で下だけ脱いで向かい合って座る様は、少し滑稽だ。だが、もし福本がこれを見たら、滑稽どころじゃすまないだろう。小田切はわかっているのかいないのか、こちらを真っ直ぐみてくるから、なぜか俺のほうが目をそらした。
「じゃあ、福本にしてあげたみたいにしてごらんよ?」
にこっと笑って言う。ここで普通なら(普通ってもう何なのかわからないけど)、え、お前のをか!?と驚き躊躇うところ・・・。
でも、小田切はそうじゃない。
「わかった」
・・・真面目だ。真面目で純粋だ。
俺のものを手で持ち上げて、そっと口に含んだ。
そのまま優しくペロペロ嘗め回すから妙にくすぐったい。
ちょっと、というか、かなりじれったい。
「ねぇ、小田切・・・」
「ん?」
「福本にそうやってされたこともあるんだよね?」
「んん」
微かに首肯する。彼は、そうやってたの?」
聞くと、しばらく考えてから口を離して、
「覚えてないんだ」
と困ったように言った。

「ふふ、そんなに分かんなくなるほど気持ちいいんだ?」
少し意地悪でそういうと、小田切は、顔を赤くして、また、頷いた。




















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