温泉に向かうバスの中。

三好「温泉っていうから、どんないい宿かと思えば・・・」
小田切「予算がないんだから仕方ないだろう。俺には充分贅沢だ」
田崎「いろんなお風呂があるみたいだね。楽しみだ」
甘利「俺はなんか不吉なんだよな・・・」
神永「とりあえず、ついたら部屋割りを渡すからな」
実井「え?くじ引きじゃないんですか?」
神永「ここは最年長の俺が公平に決めてやるよ」
波多野「嫌な予感しかしねぇ」
福本「ぐーぐー」

結城「三好、<大江戸温泉小噺>では不満か?」
三好「とんでもない。僕はどこだっていいですよ」

温泉。<大江戸温泉小噺>についた。

三好「浴衣に着替えてっと」
小田切「サイズが小さいな。もう一つ大きいのはないのか」
福本「貴様がでかすぎるんだ」
甘利「貴様にいわれたくないだろうよ」
田崎「射撃ゲームか。やりたいな」
実井「僕も」
波多野「お、俺もやるよ」
神永「皆集まれー。部屋割りを渡す」

小田切と波多野。三好と田崎。甘利と福本。実井と神永・・・。結城さん。

波多野「ちょっと待て。なんだこの部屋割りは」
甘利「不吉な予感が当たったな」
神永「部屋割りは各自の成績と性格を考慮して決めたんだ。ね?結城さん。そうですよね」
結城「貴様ら、俺が決めた部屋割りが不満か?」
一同、沈黙。
三好「でた、魔王」
結城「なんかいったか。三好」
三好「なんでもないです。早くお風呂いきましょう。お背中流しますから」

大浴場。

田崎「あーいい気持ちだ」
甘利「田崎・・・お前、浮かれてないか」
田崎「え?なにが?ああ、部屋割りのこと」
甘利「浮気すんなよ」
田崎「信用ないなー」

小田切「熱くてのぼせそうだ」
福本「そこは湯の温度が高いんだよ」
小田切「そうなのか?」
福本「塩サウナがあったな。あとでいこう」

塩サウナ。

波多野「・・・」
実井「あつ・・・」
汗がぽたぽたと落ちている。
波多野「・・・」
実井「そろそろ・・・でようか・・・」
波多野、実井の腕を掴む。
波多野「まだだ。もう少し我慢しろ」

脱衣場。

三好「結城さんの背中綺麗だったな」
神永「いいカラダしてるよな。・・・それを見せたくて温泉に連れてきたのかな?」
三好「神永。部屋割りのことだが」
神永「貴様も不満なのか?相手は確か、田崎だったな」
三好「結城さんとが良かった」
神永「え?」
三好「・・・なんでもない。ビールでも飲もう」

宴会場。

三好「こんなところに芸者を呼ぶなんて、さすが結城さんだ」
小田切「俺はああいう女は苦手だ」
福本「・・・とりあえず、飲むか」

実井「ああいうのを見てると、結城さんという人がわからなくなる」
波多野「単なるエロジジイだな」
甘利「バカ。聞こえるぞ」
実井「あっ、おっぱい触った・・・」
小田切「三好、どこへ行くんだ?部屋に戻るのか?」
三好「トイレだよ」

宴会場の夜は更けてゆく。


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