<登場人物>
佐久間・・・レベル1の村人。
三好・・・美貌の魔法使い。幼女に変身する。
実井・・・賢者。冷血。
波多野・・・ネズミ。
甘利・・・犬。

田崎・・・魔王の手下。悪い魔法使い。湖の番人。
小田切・・・魔王の手下。巨人。
福本・・・魔王の手下。魔法学者。
結城・・・魔王。城に住んでいる。

神永・・・宿屋の主人。
真島・・・遊び人。ギャンブルが強い。
<あらすじ>
魔王の仕業によって、世界は雪に閉ざされてしまった。
魔王を倒す為、佐久間は旅立つ。


ターニャ「神の御名において、貴様を成敗してくれる!!」
巨人「・・・・・・ウガー!!」
実井「凄い!!ターニャの空中攻撃にもびくともしないぞ!!」
佐久間「なんか、番組が違ってないか!?」
真島「細かいことはいいっこなしだ!!ターニャ、そいつをやっつけろ!!」
ターニャ「イエッサー」

だが、巨人も負けてはいない。あっという間にターニャは地面にたたきつけられた。
佐久間「三好!!大丈夫か!!」
三好「う〜ん・・・」
実井「このままでは柩の二の舞だ。作戦を練り直そう」
真島「ちょっと待て、あんたら、まさか戦う準備は出来てないんじゃ」
佐久間「俺はレベル1の村人なんだ。三好が魔法で勇者にしてくれると思っていたんだが・・・」
実井「そんな都合のいい魔法がありますか?巨人を倒してレベルアップしてくださいよ」
佐久間「俺が倒すのか?このこん棒で?」
実井「レベル1なんだから仕方ないでしょう?お金もないんだし」
真島「なんてこった。勇者ですらないとはな・・・。もういい、お前らに期待した俺が馬鹿だったよ。そのこん棒を貸せ。俺がなんとかする」
実井「頼みますよ真島さん。僕は頭脳派なんで、体力はからきしなんですよ」
佐久間「とかいって、腹筋ぼこぼこ割れてるくせに」
実井「あっ、風呂を覗きましたね!!」
佐久間「誤解だ!!寝てるときにへそが出てたんだ!!」
三好「・・・なるほど、それをじっくり眺めてたんですね」
佐久間「三好!!無事だったか」
三好「あんまり馬鹿馬鹿しいんで目が覚めましたよ。おかげでいいこと思いつきました」
佐久間「なに?」
三好「巨人ですよ。さっきから変だと思ってたんですが、あれですよ。コミュニケーション障害です。スマホを取り上げたら、自滅しますよ」
三好は巨人の腰の袋に入っていた、スマホをすばやくとりあげた。

巨人「ウガー!!」
佐久間「巨人の正体がわかった。小田切・・・だったのか・・・」
小田切「スマホを・・・返せ・・・」
巨人は崩れ落ちた。地響きが鳴り響き、嫌な地鳴りが続いた。
真島「いかん、雪崩だ・・・」
もうもうたる雪煙をあげて、雪崩が山の上から押し寄せてきた。
佐久間「逃げろ!!みんな、逃げるんだ!!」














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