<登場人物>
佐久間・・・レベル1の村人。
三好・・・美貌の魔法使い。
実井・・・賢者。冷血。
波多野・・・ネズミ。
甘利・・・犬。

田崎・・・魔王の手下。悪い魔法使い。湖の番人。
小田切・・・魔王の手下。巨人。
福本・・・魔王の手下。魔法学者。
結城・・・魔王。城に住んでいる。

神永・・・宿屋の主人。
真島・・・遊び人。ギャンブルが強い。
<あらすじ>
魔王の仕業によって、世界は雪に閉ざされてしまった。
魔王を倒す為、佐久間は旅立つ。

真島「疲れたな。そろそろ休憩しないか?」
三好「まだ2時間しか歩いてませんよ。ふざけてるんですか?」
佐久間「いや、俺も疲れた。この雪ではな・・・」
実井「でも休むようなところも見当たりませんけど」
真島「遠くに煙が見える。民家じゃないか?あそこで休ませて貰おう」
三好「煙?確かにでていますね」
佐久間「がぜん元気が出てきた」
実井「休ませてもらえるといいですけどね。波多野さん」
波多野「ちゅーちゅー(しかり)」

一行が歩いていくと、ぽつんと山小屋があった。
真島「お〜い、誰かいるか?」
村人「はい、なんでしょう」
三好「すみません。旅のものですが、ちょっと休ませて貰えませんか?」
村人「いいですよ。どうぞ中へ」
佐久間「やった」
実井「ありがとう、おじさん」
村人「火に当たってくださいよ」

一行が火に当たっていると、
村人「実はこのところ、巨人が現れて作物を盗んでいくから、困ってるんですよ。旅のお方、なんとかなりませんかね?」
佐久間「なに?それはお困りでしょうね」
三好「巨人というと、どの程度の大きさなんでしょうか」
村人「8メートル近くはありますね。計ったわけじゃないが・・・人間を襲うことはないんですが、作物を食い荒らしてしまって・・・ひどいもんですよ」
実井「噂に聞いたことがあります。ニーベルンゲンの巨人ですね」
村人「昔は山から下りては来なかったんですが、この雪で食べ物に困ってるんでしょう。可哀相だが、私たちも同じことで・・・」
三好「わかりました。一宿一飯の恩義です。なんとかしましょう」
佐久間「えっ、まだ泊めてくれるとはいってないけど・・・」
三好「しっ。強引に泊り込むんですよ。ご飯つきなら、有難いでしょう?」
佐久間「そんな居座り強盗みたいな・・・」

村人「巨人を倒してくれるなら、しばらく逗留してくれて構わないですよ」
実井「ありがとう、おじさん。僕達、きっとなんとかします」
真島「あ〜あ、安請け合いして、大丈夫なのか?ま、俺はいいけど」
三好「貴方も手伝うんですよ。ただ飯はいけません」
真島「へいへい」
















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