＜登場人物＞
佐久間・・・レベル１の村人。
三好・・・美貌の魔法使い。
実井・・・賢者。冷血。
波多野・・・ネズミ。
甘利・・・犬。

田崎・・・魔王の手下。悪い魔法使い。
小田切・・・魔王の手下。巨人。
福本・・・魔王の手下。魔法学者。
結城・・・魔王。城に住んでいる。

神永・・・宿屋の主人。
真島・・・遊び人。ギャンブルが強い。
＜あらすじ＞
魔王の仕業によって、世界は雪に閉ざされてしまった。
魔王を倒す為、佐久間は旅立つ。

佐久間「持って行くものといっても、これといってないが・・・犬は連れて行ってもいいか？」
三好「犬ですか？まあ、いいでしょう」
甘利「わんわん」
三好「妙な犬ですね」
佐久間「そうか？」
三好「ま、いいか」

2人と一匹が歩いていくと、途中に切り株があり、青年が座っていた。書物を読んでいる。

青年「そっちに行かないほうがいいですよ」
佐久間「なんでだ？なにかあるのか？」
青年「湖の守り人がいて、無理難題をふっかけてきますよ」
三好「へえ、それで君は何者なんだい？」
青年「僕は賢者実井です。自分で賢者っていうのもあれですけどね・・・こっちはネズミの波多野。魔王にネズミに変えられたんですよ」
佐久間「本当なのか？」
実井「信じるも信じないも貴方次第ですけどね。僕も一緒に行きますよ」
佐久間「有難い。旅は道連れだからな」

実井「僕も春が見たいですからね。皆さんは魔王を倒しに行くんでしょう？」
佐久間「どうしてわかるんだ」
実井「波多野さんがそう言ってるからですよ」
波多野「ちゅーちゅー」
佐久間「ネズミの言葉がわかるなんて、本当に賢者なんだな」
三好「単なる変態かもですよ。僕は賛成できませんね」

実井「とりあえず行きましょうか。雪が降ってくるといけない」