ターニャは雪に埋もれたまま、夢を見ていた。
大きな何か・・・聖なるものに包まれて眠る夢を。
聖なるもの?馬鹿な、神などいない。
いるのは・・・存在X・・・。


福本「小田切がやられたようです」
魔王「ふん・・・口ほどにもない奴だ。田崎はどうした」
福本「犬といちゃついてますよ」
水晶には犬と戯れる田崎の姿が映った。
楽しそうに笑い声をあげている。

魔王「・・・・・・」
福本「このままでは奴ら、この城にたどり着くかも・・・」
魔王「馬鹿な。この迷宮にたどり着けるものなどいない」
福本「だといいですが・・・」
魔王「全ては夢だ・・・うたかたの、夢・・・」


佐久間「三好!!三好!!しっかりしろ!!」
ターニャ「うう・・・ん・・・」
実井「咄嗟に幼女に変身したんですね。身を守ろうとして」
真島「もうすぐ山小屋だ」

山小屋に来ると、村人は留守だった。
佐久間「変だな。どこにいったのだろう」
実井「僕も変だと思いました。もしかして・・・」
真島「もしかして、なんだ」
実井「村人の正体があの巨人だったんではないですか」
佐久間「馬鹿な。巨人は小田切だったぞ」
実井「それはそうですけど、つじつまが合う」
佐久間「どうでもいいから火をおこしてくれ。三好を温めないと」
実井「服を脱がして裸で温めたほうが早いですよ。僕がやりましょうか?」
佐久間「えっ・・・い、いや。俺がやる・・・責任を持って・・・」
真島「もう三好に戻ってる。大丈夫だ、変態にはならん」
実井「なにが変態かによりますね」
真島「俺が代わろうか?温めるのは得意だ」
佐久間「あんたに頼むことはなにもない。あっちにいっててくれ」
実井「真島さん、男が下がりますよ。神永さんにも言いつけますからね」
真島「やれやれ、来るんじゃなかったよ」
佐久間は三好の服を脱がして、裸で抱きしめた。
佐久間「三好・・・しっかりしてくれ・・・」
三好「私に触るな・・・・・・存在・・・えっくす・・・」
佐久間「?なにをいっている」










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