「自殺する心配がないなら、俺が抱いても構わないわけだ」
宗像は信じられないことを言った。

「待て。どうしてそうなるんだ」
僕は、のしかかってこようとする宗像を押しとどめ、
「自分が何を言ってるかわかってるのか?僕と貴様は同室なんだぞ?こんなことして・・・どうなるっていうんだ!?」
「そうだな・・・これからもずっと一緒に寝るってのはどうだ?」
「ふっ、ふざけるな!!」

僕はかっとして、宗像の頬を殴った。いや、殴ろうとした。
その手はかわされて、ベッドに押さえ込まれた。

「貴様にとって、男と寝るくらいなんでもないんだろう?たかが、卒業試験のためにそんなことができるくらいだもんな。だったら、俺と仲良くしても、別に構わないんだろう」

「は・・・なせよ・・・っ・・・重い・・・」

「どうやって真島を誘ったんだ?俺はそれに興味があるんだ。ちょっと、ここでやってみろよ。採点してやるから」
宗像は微笑したが、その微笑は暗い。
「何を言ってるんだ・・・どうかしてるぞ、貴様」

「どうかしてる?どうかしてるかもな・・・」
宗像は僕の首筋を舐めた。
僕はぞっとした。宗像が本気であることを感じ取ったからだ。

「どうだ?感じるか?」
「・・・気持ちが悪いことを言うな・・・」
「気持ちが悪い?好かったんだろ?」
「あ、相手にもよる・・・」
ほう?と宗像の目が細くなった。皮肉な目つきだ。
「試験の為とは言いながら、真島に本気だったわけか」
「・・・・・・そんなんじゃない」
「じゃあ、どうして真島に処女を捧げる気になったんだ?」
宗像はねちねちと僕を責める。
「どうでもいいだろう・・・そんなこと。貴様には関係な」

唇を強引に塞がれて、最後までいえなかった。
「・・・ふ・・・はぁ・・・ん・・・」
抵抗しようとしたが、凄い力だった。僕は口の中を蹂躙されながら、真島のことを思い出していた。











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