新宿歌舞伎町。
華やかなネオンの中に、またひとつ小さな灯りが増えた。
ホストクラブ<魔王>だ。
そこのオーナーは、謎に包まれたD機関の・・・。

甘利「資金繰りが厳しいからって、いくらなんでも・・・俺たちを酷使しすぎじゃないか」
田崎「そう?俺は愉しんでるけど」

小田切「波多野はどうした?」
福本「ビラを配りに行ってるはずだ。実井とふたりで」

三好「ふあーあ、暇だな〜〜〜。ポーカーでもやろうか」
佐久間「<ジョーカー・ゲーム>ならやらないよ」

甘利「しりとりしようぜ。しりとり」
田崎「リンゴ」

小田切「ゴリラ」
福本「らっこ」

三好「コアラ」
佐久間「ら・・・らっきょ・・・」
三好「らっきょって、なんかエロイな」
佐久間「え?そ、そうか・・・?」
三好「だって剥きたくなるじゃん」

甘利「三好、絡むな。よ・・・よーかん。あ・・・」
田崎「甘利の負けだね。どうする?脱ぐ?」
甘利「よっしゃ!脱ぐ!」
甘利は勢いよく派手なネクタイを外した。そして、服を脱ぎ始めた。

小田切「おい、なにも全部脱ぐことはないだろう!」
福本「見せたいんだろう」

佐久間「三好、なにを見惚れてるんだ」
三好「え?だって・・・ねえ・・・」
佐久間「見るな。目の毒だ」
佐久間は三好の目を手で覆った。

そのとき、扉が開いて、客が入ってきた。
甘利「いらっしゃいませ〜お嬢様〜〜〜え?エマ?」
甘利はあせって、股間を隠した。

エマ「パパ裸でどうしたの?お風呂にでもはいるの?」
田崎「なんでもないんだよ、エマ・・・パパはちょっとふざけてたんだ」
エマ「エマね、ホストクラブってところに、一回来て見たかったの〜」
三好「おませさんだね・・・」

エマ「どんぺりをいれてちょうだい!一番たかいやつね!」

田崎「一番高いドンペリは1000万のやつだ。甘利、つけにしておくよ」
甘利「エマ!取り消しなさい!パパが借金地獄になっちゃうよ」
エマ「やだ。エマ、お誕生日だもん。シャンパンコールもするんだもん」

三好「遊びなれてる・・・」

一同「エマちゃん、ハッピーバースデー!!!ソーレソレ〜」
ステージには、福本よりも高いシャンパンタワーが作られた。
そして、シャンパンコールが長い間続いた。


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