ぽたり
背中に何か冷たいものが当たった。
実井に犯されかけていた俺は、思わず後ろを振り向いた。
「泣いて・・・いるのか・・・」
次の瞬間、強引に身体を開かされた俺は、軽い悲鳴を上げた。
ぐぐっと、実井は自分のものを俺にねじ込み、
「泣いてなんていません」
冷たく言い放った。
圧迫された下腹部は軽く熱を帯びて、俺は何度も身を捩った。
「さすがによく滑りますね・・・」
「うわぁっ」
規則的な動きが繰り返されると、苦痛がだんだんと快感になり、背中を這い登ってくる。
くそ・・・気持ちいい・・・溶けそうだ・・・
快感を感じていることを実井に悟られない為に、俺は身体を強張らせた。
「まだですよ・・・まだ・・・逝かないでください」
実井が囁く。
そんな事を言われても、今にも先端から液が溢れそうだ。
我慢しようたって、できるものじゃない。
その時、実井の手が俺のものを握りこんだ。
ぐっ。
敏感になっているそれは、それが刺激になって、一気に放出した。
どくんどくん・・・。
シーツを汚すのが気になったけど、それどこでもない。
「はあっ・・・はあ・・・はあ・・・」
続けざまに、実井が、俺の中で果てた。
汗と精液にまみれながら、ベッドで転がっていた。
ああ・・・シャワー浴びないとな・・・。
「お前・・・さっき・・・泣いてただろ・・・」
「泣いてなんていませんよ・・・」
実井はそう呟いて、目を閉じた。