小田切「新年明けましておめでとう!」
福本「いやー、新年早々俺たち一気に年を取ったな・・・」

波多野「あれ?三好たちは?」
実井「初詣いった。結城さんと」
波多野「ふたりで!?」


三好「結城さん。たませんの店がなくなってしまっていますよ」
結城「たません?なんだそれは」
三好「おせんべいに卵が挟んであるやつですよ。知らないんですが?」
結城「そういうものは喰わん」
三好「僕も食べません」
結城「なら、なぜこだわる・・・」

田崎「あれ?結城さんと三好だ」
甘利「他の奴らはどうしたんだろう」
田崎「俺たちだってふたりできたんだし、まあ、そういうことだろう」
甘利「別に大勢で来ても良かったけど、俺たちは目立つわけにはいかないからな」
田崎「ふたりでも充分目立ってるけど・・・」
通り過ぎる晴れ着を着た若い女性が意味ありげに視線を送ってくるのを見て、田崎はそう答えた。
甘利「お前は目立つからな」
田崎「自覚はないんだね・・・」

三好「ああ、お財布忘れた。結城さん小銭を貸して下さい」
結城「といちだ」
三好「相変わらずケチですね・・・」
二人は並んで賽銭を頬ると手を叩き、なにかを祈った。

三好「何を願ったんですか」
結城「馬鹿か貴様。そういうことは秘密にするもんだ」
三好「そうなんですか?僕は結城さんと一緒にいられますようにって祈りましたよ」
三好がけろりと答えると、結城は微かに苦笑した。

小田切「皆帰って来ないな・・・ぜんざいつくったのに」
福本「作ったのは俺だろう?二人で食べよう」
波多野「なんで二人なんだよ?俺たちも混ぜろ!!」
実井「そうですよ。甘いものは苦手ですが、仕方ないので食べますよ」
小田切「あれ?神永はどうした」
福本「出かけてる」

今年もいい年になりますように。







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