福本「・・・というわけで、非情に危険な枕であることが判明しました」
結城「計算どおりだな」
福本「なんですって?」
結城「案の定、貴様は小田切と仲たがいしたろう。これを敵に投入すれば、仲間割れが期待できる。十分な成果だ」
福本「そんな使い道ですか・・・害のなさそうな枕なのに、意外ですね」
結城「抱き枕は女と同じだ。一回抱けば、手放せなくなる」
福本「・・・さいですか」
福本は女に興味がないので、その例えは響かなかったが、言ってる趣旨はわかる。
福本自身、まだ手放せずにいた・・・。
まして、小田切と喧嘩している今は。
結城「とらわれるなよ」
結城はにやりとした。