「結局枕を買ったのは一期生だから、資金繰りがよくなるってもんじゃないな」
と葛西。
「一応売れたのだから資金にはなったのだろう。罰金と同じだ」
と宗像。


「とりあえず、売上金で打ち上げをやろう」
と中瀬。
「いいですね。大賛成です」
と瀬尾。
「酒を買ってくるよ」
と秋元。
「<魔王>はだめだぞ。強すぎる」
と中瀬。
「わかってるよ。<芋侍>と<鬼嫁>にしておく」
と秋元。

「俺たちだけで宴会っていいんですかね?」
と瀬尾。
「だって、一期生を呼ぶわけにいかないだろう」
と中瀬。
「まだ怒ってる感じですか?怖いなーアハハ」
と瀬尾。
「君の能天気さには救われる思いだよ。まあ、壊滅とはいわないけど、打撃は与えられたし、一期生の弱みもわかったから、よしとするか」
と中瀬。
「弱みってなんですか?」
と瀬尾。
「可愛い男の子に弱い」
と中瀬。
「それは俺たちも同じなんじゃないですか?」
「えっと・・・」

秋元が酒を買って戻ってきた。
「<鬼嫁>がなかった。<デモ鳥>しかなかった」
「なんでもいいよ。はじめよう」

宴会が始まった。
「葛西、飲みすぎだぞ」
「僕のおかげで売り上げたんだから、一番呑む権利はあると思います」
「中瀬さん、呑み過ぎですよ」
「背が伸びるかもと思って・・・」

宴会は続いた。夜はしんしんと更けていった・・・。









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