福本「三好。台所でなにをしてるんだ?」
三好「チョコレート作ってるんですよ」
福本「ああ・・・バレンタインか・・・時代考証がめちゃくちゃだな」
三好「そんなものはいーんです。丁度良かった。手伝ってください」
福本「わかった」

神永「いー匂い!なに作ってるんだ?」
福本「三好が結城さんに渡すチョコレートを作ってる」
三好「ちょっと、それは秘密ですよ」
神永「ばればれじゃん」
三好「丁度良かった。神永、味見してください」
神永「よしきた。うわ〜苦い」
三好「結城さんは甘いのは嫌いだから」
神永「自分で言ってるじゃん」

数時間後。
三好「できた♪これでばっちりだ」
福本「大変だったが、間に合ったようだな」
神永「気のせいか結城さん、朝からそわそわしていたな」
三好「あまったから、貴様らも誰かに渡せよ」
福本「うむ・・・」
神永「いや、いい・・・自分で食べるよ」

結城「なにをしてるんだ」
三好「結城さん!これ、食べてください」
結城「甘いものは喰わん」
三好「そんな・・・一生懸命に作ったんです」
結城「気持ちだけ貰っておく」

神永「貰ってやればいいのに。結城さんも冷たいな」
福本「いや、あれは照れているんだ。それを見抜かれないために・・・」

三好「しくしく。貰ってくれなかった」
神永「三好。俺が貰うよ。一緒に食べよう」

結城。しまったな〜と思っているが、引っ込みがつかない。
杖を振り回しながら退場。

福本「やれやれ。素直じゃないんだから・・・」


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